自社ECサイト立ち上げ後の基本的なWeb集客方法

記事にはプロモーションが含まれる場合があります。

BASEやShopifyなどで自社ECサイトを立ち上げてみたものの、なかなか集客が上手くいかないといったお声をよくお聞きします。

実際にはECサイトを作ってからがスタートになるのですが、新規の方からなかなか購入をしてもらえない実情です。

インターネットを活用した具体的な集客の方法としては、大きく分けて、①インターネット広告を活用した集客②SEO対策を施した検索エンジンからの集客(コンテンツマーケティング)③SNSからの集客があります。

短期的に結果を求めるなら、インターネット広告がおすすめです。中長期的にECサイトを育てていくには、SEO対策を施した検索エンジンからの集客(コンテンツマーケティング)とSNSからの集客が有効です。

今回は自社ECサイト立ち上げ後にしっておきたい基本的なWeb集客方法をご紹介します。

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【集客方法1】インターネット広告

1つ目の集客方法は、インターネット広告です。

インターネット広告が年々増加しているのは、みなさんも実感されているかと思います。

直近2020年のデータでは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、広告費用が大幅に減少していますが、インターネット広告は順調に増加し続けています。

出典:電通報 https://dentsu-ho.com/articles/7665

出典:電通報 https://dentsu-ho.com/articles/7665

上記資料をご覧いただくと、2020年にはインターネット広告費がマスコミ4媒体広告費に匹敵する金額になっていることが、おわかりになるかと思います。それだけインターネットという媒体がメディアとしての力を増してきているといえるかと思います。

主要なインターネット広告の方法は下記のとおりです。

  • リスティング広告:検索エンジンの検索結果に連動して表示される広告
  • ディスプレイ広告:Webサイトやアプリ上の広告枠に表示される広告
  • SNS広告:Facebook・Twitter・Instagram・LINEといったSNSプラットフォームに配信する広告
  • 動画広告:YouTubeなどの動画サイトで配信される広告
  • アフェリエイト広告:アフィリエイター(媒体主)が保有しているサイトへの広告

インターネット広告のメリットとデメリット

インターネット広告のメリットは、即効性です。お金さえ払えばGoogleやSNSなどに広告・プロモーションを打つことができ、自社製品をユーザーにアピールすることができます。

昔と違い、スマートフォンの普及により若い人だけでなく年配の方までターゲットに広告配信も可能であるため、広告媒体として魅力的です。

とはいえ、インターネット広告はすべての商売にとって気軽に採用できる集客方法とは言い切れません。どの手法を選択するにしてもある程度まとまった金額(少なくとも月5~10万程度)を最低半年以上は費やさないと効果が出にくいと言われています。

そのため、「単価が安い」「商品の原価率が高い」商品を扱っている場合は、広告費用がかさんでしまい、結果として赤字につながる可能性があります。広告費用に対しての新規顧客獲得数から許容される広告予算を決める必要があります。

インターネット広告はこんな人のおすすめ

広告の予算が月5万〜10万以上は確保可能で、短期間で集客の結果を出したい

【集客方法2】検索エンジンからの集客(SEO対策)

2つめの集客方法は、SEO検索エンジン経由での集客です。

SEO対策を施し、検索エンジンからの集客を狙う場合、大切になってくるのがコンテンツマーケティングの考え方です。

コンテンツマーケティングの定義(アメリカのコンテンツマーケティングインスティチュート)について、『Webコンテンツマーケティング』(株式会社日本SPセンター 著)より、引用させていただきます。

Content marketing is a strategic marketing approach focused on creating and distributing valuable, relevant, and consistent content to attract and retain a clearly defined audience — and, ultimately, to drive profitable customer action.

https://contentmarketinginstitute.com/what-is-content-marketing/

コンテンツマーケティングとは、適切で価値ある一貫したコンテンツを作り、それを伝達することにフォーカスした、戦略的なマーケティングの考え方である。見込客として明確に定義された読者を引き寄せ、関係性を維持し、最終的には利益に結びつく行動を促すことを目的とする。

コンテンツマーケティングの考え方自体は決して目新しいものではありませんが、デジタルテクノロジーの技術的な要素よりも、発信する情報自体を充実させることがSEO対策につながることから、注目を集めることになりました。ECサイトやホームページにユーザーが知りたい情報を掲載することで、訪問者が増え、結果的に商品の購入につながるという好循環を生んでいきます。

SEO対策のメリットとデメリット

SEO対策のメリットは、検索エンジンで上位表示ができれば、そこから無料で長期的に集客を行うことができるのが大きなメリットです。

ただし、SEO施策に力を入れても上位表示まで半年くらいは時間がかかることがデメリットで、継続的にコンテンツを発信していく必要があります。また、最近では検索エンジンのアルゴリズム変更の頻度も増えてきたため、一度検索順位で上位を取れても継続して上位表示することはかなり大変です。

自社ホームページやブログ、ECサイトでコンテンツマーケティングを行う場合、ECサイトのほかWordPressがよく用いられます。

※WordPressの具体的な利用方法については、「WordPressの始め方」や当YouTubeチャンネルでもご紹介しています。ぜひご覧ください。

【集客方法3】SNSからの集客

3つ目の集客方法は、SNS集客です。

今や日常生活に欠かせないツールとなりましたが、SNSを活用して費用をかけずに集客に活用でき、お客様との継続的なコミュニケーション手段として効果的に利用する企業も増えてきました。

日本で代表的なSNSである、Facebook、Twitter、Instagram、LINE、 YouTube について見ていきましょう。

サービス名利用者数主要ユーザー特徴と活用方法
Facebook2,600万人30~50代・実名登録制で「いいね!」を通して、口コミを拡散しやすい。
・お店や商品の紹介をして、ホームページやブログの機能を補完することが可能。
年齢層は比較的他のSNSよりも高い目なので、30代以上向けのプロモーションに向いていると思われる。
Twitter4,500万人20~30代・匿名登録制で、不特定多数に向けて情報を拡散することができる。
・新商品、サービスの紹介や商品の入荷状況のお知らせなどに活用しやすい。
Instagram3,300万人20~30代・画像投稿が中心で視覚に訴えかけることが重要。
・アパレルや美容・健康、食品、旅行など写真映えする商材への活用に向いている。
LINE8,800万人幅広い年齢層・LINE公式アカウントを利用した顧客との1対1のコミュニケーションができる。
・メッセージ配信、チャット、クーポンやショップカードなどの販促ツールとして活用が可能。
YouTube6,500万人幅広い年齢層・TVに代わる動画メディアとして急激に成長中。
・動画配信により、ブランディングや商品紹介、販促ツールとして活用が可能。
プロモーション効果は大きいが、他のSNSと比較すると手間がかかりがち。

主要なSNS

Facebook

Facebookは日本国内で30~40代を中心に2,600万人のユーザーを持ちます。実名登録制であることが大きな特徴で、投稿される情報の信頼性が高く、「いいね!」を通して、口コミで評判を拡散しやすい特徴があります。イベントの開催告知がFacebookページから可能ですし、幅広い商売で活用しやすいSNSであると言えます。

Twitter

Twitterは日本国内で20~30代を中心に4,500万人のユーザーを持ちます。匿名登録制で1回の投稿に文字数の制限があります。#(ハッシュタグ)をつけて投稿することが多く、不特定多数に向けて拡散するのが大きな特徴で、情報発信に役立つSNSです。

Instagram

Instagramは日本国内で20~30代の特に女性を中心に3,300万人のユーザーを持ちます。投稿の中心が写真や動画となり、視覚を通してユーザーの感性に訴えかけ、企業やお店が持つ世界観に共感してもらうことが大切になってきます。

YouTube

YouTubeは日本国内で幅広い年齢層で6,500万人のユーザーを持ちます。世界シェアNo.1の動画配信プラットフォームで、TVに代わる動画メディアとして急激に成長しています。商用のアカウントを作成して、動画配信が簡単にできるので、販促やブランディングツールとして活用していきたいSNSです。

LINE

LINEは日本国内で幅広い年齢層で8,800万人のユーザーを持ちます。商用利用としては「LINE公式アカウント」での登録ユーザーに対する1対1のコミュニケーションツールとなります。クーポン配信やポイントカード機能、キャンペーン告知など、販促向けツールが充実しています。

SNSは無料で利用でき、情報発信や交流を通して、ファンを増やしていくことができます。それぞれのプラットフォームの特性をふまえて、最適なSNSの活用方法を模索していくことが大切です。

SNS集客のメリットとデメリット

SNS集客のメリットは、SEO対策よりも時間がかからず、インターネット広告のように費用がかからない点です。

どのSNSが良いかは自身のECジャンルを考慮して選定するとよいでしょう。

反面、SNSは拡散性の高さから、炎上対策も気をつけなければならず、発信情報に対する悪い口コミや感想も拡散されやすいので、運用には注意が必要です。

まとめ

まとめです。ここまでECサイト立ち上げ後の基本的な集客方法を見てきました。

インターネット広告費がマスコミ4媒体広告費に匹敵する金額になっているとお伝えしました。インターネットが広告媒体として価値が高まっているということは、それだけインターネットが人々の生活の中心になってきているということです。

テレビが「娯楽の王様」と言われていた時代が50年ほど続いてきましたが、今はインターネットがその代わりになってきていると感じます。人々がインターネットを利用する時間が増えてきていることから、優良なコンテンツを発信することでユーザーに見つけてもらいやすい環境になってきているとも言えます。

短期的効果を出したい場合はインターネット広告、中長期的にはSNSやコンテンツマーケティングによるSEO対策など、短期的目線・中期的目線・長期的目線で施策を考えることが重要です。

小さな企業が長期的な施策としておすすめなのはコンテンツマーケティングです。

コンテンツマーケティングは低コストで始めることができ、一度、発信すれば良質な記事は検索の上位に表示され続けることで大きな資ユーザーにとって価値のあるコンテンツを発信し、ファンを増やしていくことが最終的な商品やサービスの購入につながります。長期的な視点でのECサイト構築が重要です。

今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。